白内障

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白内障とは

白内障とは水晶体が白く濁る病気のことを言います。水晶体が濁ることで網膜に届く光が妨害され、60代で7割以上の方が視力が低下します。

眼には、カメラレンズと同じ働きをする水晶体という組織があります。水晶体は円盤状で無色透明ですが、ここが加齢などによって濁り、視力が低下する病気、これが白内障です。

濁りの起こった位置やその程度などによって現れる症状は異なりますが、いずれの場合も手術で濁った水晶体を取りのぞき、「眼内レンズ」を挿入する手術をすることで遠視、近視、乱視、老眼を治すことが可能です。

最近では、医療の進歩により安全性が高まり、年間1,800,000眼の手術が行われています。当院長には、これまでに40,000眼の手術実績があるため、経験と実績に裏付けられた技術により自信をもって日帰り手術を行っております。

正常な眼
正常な眼

水晶体が透明なため、
光が通ってよく見えます。

白内障の眼
白内障の眼

水晶体が濁ると透過する光が減少し、
見えにくくなります。

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具体的な症状例

白内障の初期は自覚症状がありませんので、発見が遅れがちです。気になることがあれば、早期受診をおすすめします。

光がまぶしく感じる
暗い場所で見えにくい
眼がかすんで見える
視力が低下している
近視が進んでいる
物が二重に見える

白内障の検査方法

白内障の診断のために行う検査には、視力検査や水晶体の濁りを調べて進行度を把握する検査、光の屈折度や角膜の形を測定する検査など、複数あります。

角膜曲率半径計測

角膜曲率半径計測

目の度数や角膜の状態、眼圧を計ります。

IOLマスターによる超音波検査

IOLマスターによる超音波検査

白内障手術の際に眼内に挿入する眼内レンズの度数決定するための検査です。

角膜内皮細胞検査(スペキュラー)

角膜内皮細胞検査
(スペキュラー)

角膜の一番内側にある角膜内皮細胞という六角形をした角膜の無色透明度を保つための組織の細胞数を調べる検査です。

レーザー前房蛋白細胞数検査(レーザーフレアメーター)

レーザー前房蛋白細胞数検査
(レーザーフレアメーター)

角膜と水晶体の間を満たしている房水中のタンパク質濃度を測定する検査で、眼に炎症がないか調べます。

網膜電位図(ERG)

網膜電位図(ERG)

光を感じた際に網膜が発生する電位の変化を記録することで、網膜が正常に働いているかどうかを検査します。

白内障の治療方法

白内障を完治させるには、外科手術が必要です。点眼麻酔のみで通常5分程度の日帰りで行えます。仕事や趣味などの生活習慣を変えずに手術に臨めることが利点のひとつで、手術後当日は眼帯で安静にしていただきますが、翌日から元の生活に戻ることができます。

01 点眼麻酔をかける

麻酔がかかっているため、痛みは感じませんが、光のまぶしさや器具の感触はわかります。まぶたは専用の機械で開けるため、まばたきはできませんが、手術中はリラックスした状態で1点を見つめるようにします。眼を動かすことはできますが、手術中は動かさないようにしてください。

※術式が変更になった場合は、注射による麻酔を追加で行う場合もあります。

※手術には安全を考え、麻酔科医が立会いますので万が一の時にも迅速に対応します。

02 眼内レンズを入れる穴をつくる

水晶体を包む袋(水晶体嚢)の前面に丸く切れ目を入れます。

当院で行っている角膜切開法であれば、白眼の部分を切開する必要がないため、ワーファリン等の薬の服用を中止せずに、安心して手術が受けられます。

03 濁った水晶体を取り除く

水晶体にあらかじめ切り込みを入れ、分割された核を超音波で除去するという、角膜への負担が少ない方法を取っています。

04 眼内レンズを入れる

空になった水晶体嚢の中に眼内レンズを入れて固定します。

傷口がとても小さく縫合しなくても自然に閉じるので、手術時間や術後の安静期間を短縮することが可能になりました。大きく切開していた昔の術式に比べると、縫合による術後の乱視や回復の具合なども劇的に良くなりました。薬剤等処方後、必要な方は次回予約指示をさせていただきます。

治療料金

眼内レンズには焦点距離によっていくつかの種類に分類され、種類によって見え方や費用が異なります。どの眼内レンズを使用するかは、普段の生活スタイルなどを考慮しながら、医師と相談して決定しましょう。

焦点レンズ

焦点を一点に合わせます。
70~80%は眼鏡が必要となります。

保険適用

1割負担 約18,000円(片眼)
3割負担 約60,000円(片眼)

焦点レンズ

多数に焦点を合わせることができます。
老眼鏡の使用率は1~5%程度です。

選定療養適用*

乱視なし 約350,000円(片眼)
乱視あり 約400,000円(片眼)

*選定療養適用とは、保険適用外の治療を追加して費用を自己負担することで、保険適用の治療と併せて受けることができる制度です。

多焦点レンズを選択することで増えるレンズの差額のみを自費で追加費用をお支払いいただくことで、従来全額自己負担であった多焦点レンズの手術の自己負担が減り、手術を受けられるようになりました。また、民間の医療保険の日帰り給付金対象となれば、自己負担額がさらに低減するというメリットもあります。

白内障のよくある質問

手術後にお風呂は入れますか?

洗髪と洗顔は、手術から1~2週間以降に可能です。首から下のシャワーであれば手術から3日目以降から可能ですが、入浴により目に水や汗が入ることや、血圧を上昇させてしまうようなことは避けた方がよいでしょう。 浴槽につかることは、1週間程度控えましょう。

※手術の経過によっては、医師の判断で前後する可能性があります。

手術後にお酒は飲んでもいいですか?

手術後の飲酒は、傷口の炎症の悪化を招くおそれがありますので、手術から1週間程度は控えてください。

手術時間はどれくらいですか?

手術時間は片眼で5分程度です。